アトピーによる肌の色素沈着の治し方

アトピーの炎症が色素沈着を起こしてしまってお困りの方も多いでしょう。かゆくて掻きむしってしまった皮膚が色素沈着を起こす。アトピー性皮膚炎は「痒み」と同じくらい「色素沈着」との闘いでもあります。

 

なぜアトピーによる色素沈着の改善が容易ではないかというと、度重なる炎症によって黒くなった細胞が、一部真皮側に受け渡されてしまうことがあるからです。真皮というのは表皮の奥にある皮膚の層で、細胞が生まれ変わるのにとても長い時間を要します。

 

一般的に言われる「お肌のターンオーバー」とは表皮のことを指しており、その周期はおよそ1〜2か月。表皮基底細胞というところで作られた皮膚が少しずつ表面にあがってきて、最後は垢となって剥がれ落ちます。この周期、新陳代謝の能力は年齢を重ねるごとに衰えます。

 

いっぽう真皮まで達してしまったダメージはどうなるかというと、基本残ります。だから色素沈着も残る。残念ですがこれが現実です。ただ、表皮のようなサイクルでターンオーバーしないとはいえ、細胞ですから当然真皮でも生まれ変わりは起こっているので、完全にお手上げというわけでもありません。

 

真皮が新陳代謝するのにかかる周期は、一説では5,6年といわれてますが、ともかく年単位の期間を必要とします。
だから色素沈着の改善は「長期戦」なんですね。腰を据えて取り組む必要があります。

 

 

以下、あなたと同じようにアトピーの色素沈着で悩んでいた人たちが、症状を改善するためにどんなセルフケアをしているのか? その事例をご紹介します。参考にするだけでもいいですし、自分にできそうなところから無理のない範囲で取り組まれてもいいと思います。

塗り薬を使って改善

「亜鉛華軟膏」と「サンホワイト」を混合したものをパックするように塗る。

 

亜鉛華軟膏の有効成分は「酸化亜鉛」で、患部を保護して炎症を和らげる効果、浸出液を吸収して創部を乾燥させる働きがあります。サンホワイトは、一般的な白色ワセリンを更に精製した高品質の白色ワセリンです。

 

亜鉛華軟膏
サンホワイト

 

飲み薬で改善

1日3回、「トランサミン」を服用する。

 

トランサミンはシミや肝斑(かんぱん)などの肌トラブルに有効な錠剤の内服薬で、美容外科でもシミの内服薬として使われています。

 

トランサミンの有効成分である「トラネキサム酸」は人工合成されたアミノ酸で、抗プラスミン作用があり、メラニンの発生を抑えることでシミや肝斑の発生を止めます。黄ぐすみの改善に服用している方もいます。

 

トランサミン

 

サプリを飲んで改善

サプリメントを飲む。

 

サプリというか、有効成分があるので「第3種医薬品」として扱われていますが、ポイントは「L-システイン」と「ビタミンC」が配合されたもの、です。

 

L-システインには体の新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを正常化する働きや、増えすぎた活性酸素を除去する抗酸化作用があります。ビタミンCにはメラニンの生成を抑える働きがあるほか、メラニン色素の沈着を淡色化する還元作用があります。別名「アスコルビン酸」ともいいます。

 

ミルセリンホワイトNKB

 

クリームを塗って改善

美白クリームを使う。

 

美白に効果がある成分というと「ハイドロキノン」が有名ですが、このハイドロキノンは肌への刺激が大きいことでも知られます。いくら美白効果が高いといっても、アトピー肌に刺激は大敵ですから、お肌に優しい低刺激の美白クリームを選びましょう。

 

サエル(DECENCIA)

 

まとめ

以上、長年アトピーに悩まされていた方たちが、どうやって色素沈着のケアをしているのか? についてご紹介しました。

 

アトピーを根本的に改善するには「局所」を見ていたのではだめで、あなたの生活「全体」を、毎日の食事を、生活習慣を全面的に見直していかなければならない、ということは既にご理解されていると思います。もはや耳にタコができている話だと思いますが、やはり規則正しい生活習慣や食事の改善、体の代謝を良くするための工夫、こういったことは大切です。

 

ですから、薬を飲んだから色素沈着が治る、とかそういう端的なことではなく、根本的な改善に向けて生活全般を見直すのと同時進行という考えで、それらに加えて「塗り薬」「飲み薬」「サプリ」「クリーム」などでセルフケアされると良いのではないかと思います。

 

たとえばステロイドを使うのをやめ、その代わりに「亜鉛華軟膏」と「サンホワイト」を混合した塗り薬でケアする、という選択もありますし、それで上手くいった方もいます。(5年かかったそうですが。)ご自身の身体と相談しながら、あなたに合ったいい方法を見つけていただけたらと思います。